資格取得

【経験談】「日商簿記3級」にチャレンジ!合格に向けて勉強法を共有しよう!

今回は商工会議所の検定試験「日商簿記3級」に関する情報をまとめていきます。
日商簿記は経理関係に従事している方はもちろん、これから就職する方にとっても持っていて損はない資格といえますよ。

カフェラン
カフェラン
私は合格済みです。目的は仕事上の評価にも繋がるし、あと投資する際に決算書とか読めるといいなってとこです
簿記検定合格証書

日商簿記3級の概要

基本的情報

対象 制限なし
試験予定日 年3回(6月、11月、2月)
試験地域 全国各地
受験料 2,800円
試験時間 120分
試験科目 商業簿記 5題以内
合格基準 70点以上(100点満点)
合格率 40%程度

現在の3級は「個人商店」を前提とした、経理関連に関する知識を証明するものですが、2019年度の試験(第152回試験~)からは「個人商店」から「小規模な株式会社」に変更される予定です。

 

出題内容

上表の「試験科目」で、商業簿記で5題以内とありますが、問題数が5問ということではなく5の問(テーマ)にそって問題が出題されます。では5門とはどのような傾向でしょうか。

第1問(配点20点)
簿記の基本中の基本である「仕分問題」が出題されます。「仕分け」とは、様々な取引内容に応じて、勘定科目を「借方」「貸方」に分けるものです。

第2問(配点10点)
内容はランダムに出題されることが多いですが、特に補助簿に関する問題が多いです。配点は低いため優先順位は後でもいいかもしれません。

第3問(配点30点)
試算表というものを作成する問題です、結局は各仕分けがきっちり出来ることが重要です。配点も高いですのでしっかり対策を準備して臨みたいです。

第4問(配点8点)
伝票会計、仕分け、勘定記入のいずれかが出題されます。配点は少ないですが優しい問題が多いため、確実に正解をとっておきたいところです。

第5問(配点32点)
精算表というものを作成する問題です。これも個々の仕分けの結果を精算表に記入していくというもので、配点が高いため確実に覚えておく必要があります。

ししょー
ししょー
結局ほとんどの問題は「仕分問題」からの発展って感じなんだな
カフェラン
カフェラン
そうです、そこが基本です!

 

学習方法

ここでは私、カフェランの学習方法をお話しさせていただきます。独学でも十分合格できると思いますので、一つの参考としていただければと思います。

まず自分の場合は、学習期間を約3か月確保しました。
学習期間については、一日にどれくらいできるかという要素もあるため、一概にはいえませんが、自分の場合は初期には一日1時間くらい。後半になると2時間程度できる日もありました。
仕事がある方は多くの時間を確保するのは難しいかもしれませんが、2~3時間程度確保できる方は、より短い期間で試験に臨めると思います。

期間別における学習の流れ

学習期間におけるおススメの勉強内容は次のとおりです。

  1. まず参考書を使って、用語や仕分けの基礎、種類を覚える。(前半)
  2. スマホアプリで仕分問題を徹底的に解く(前半)
  3. 精算表や試算表作成の練習をする(中盤)
  4. 過去問題を解いて仕上げをする(後半)

前半は基本となる用語や仕分け問題をとにかく体の中に入れるイメージで。後半は前半で身に着けた知識を組み合わせて解く問題が中心です。

 

学習のポイント

通勤・通学時間を利用する!

電車内

通勤、通学をされている方であれば、①、②は電車の中でやるのをおススメします

なぜかというと、やっぱり参考書の読み込みを長時間やろうとしても集中力が続きません。それより短時間でも毎日決まった時間やることが重要です!そういった意味では通勤電車の中って時間も決まっているし、ルーチン化しやすいんです。

カフェラン
カフェラン
後半の学習はどうしても机上で行う必要がありますから、せめて暗記モノは隙間時間活用しちゃいましょう!

 

スマホアプリの活用

②のスマホアプリについてですが、自分は「パブロフ簿記」(https://pboki.com/app/app.html)というアプリを使用しました。

こちらは最新の問題が数多く収録され、分野別など自分の学習レベルに合わせて問題を解くことができます。スマホですので電車の中とかちょっとした時間に出来るので、すごく重宝しました。

 

 

参考書

次に使用した参考書ですが、私が購入したのはこちらです。

「日商簿記3級 合格これ一冊」 ネットスクール出版

本当にこれ一冊なんですよね。とくかく分かりやすいです。

表紙にいるネズミは「ネズミの店主」として登場しているのですが、他にも様々なキャラクターがそれぞれの立場でやり取りしながら、解説してくれるので、各取引の本質が理解ですます。
大事なワードは赤字になっているので、後で赤シート(付属)で隠すことによって、理解度を試すこともできます。

参考書は様々な種類のものが発売されていますので、書店等で中身をざっと確認しながら、自分に合っていそうなものを購入いただければと良いと思います。

 

精算表作成の練習

精算表とは、決算のタイミングで作成する書類です。決算時点の取引やお金の動きについて「決算整理仕訳」を行い、それを精算表に書き込む、というのが流れになります。

この書き込んでいく流れを間違えなければ大丈夫だと思いますが、事前に練習しておくことが大事です。

効果的な練習としてYoutubeの動画を参考にする方法があります。

以下の動画には精算表を作成するまでの一連の流れが掲載されているため、”解き方をイメージする”という意味でも大変参考になります

 

日商簿記3級の活用事例

経理関係の業務に従事している方

これはもう実務に役立ちます。経理といっても、仕事するうえでは必ずしも資格を持っている必要はありませんが、自分の担当範囲だけではなく、全体の流れがつかめるようになるため、他の人とのやり取りがスムーズになります。

また、人事評価上、評価の判断に加える会社も多いと思います。
大きい会社に勤めている方は、簿記2級など上位の資格にステップアップすることで、よりお役立ち度がアップしますよ。

これから社会人になる方

企業が採用応募者に求める資格の第1位が「日商簿記2級」とのことです(リクルートキャリア調べ)。

現在日商簿記3級は個人事業主を前提としたものですが、2019年からは小規模な株式会社を前提とした資格に変更になりますので、ますます求められる資格になってくると思います。簿記の基礎を把握しているという意味では、2級へのステップアップも当然しやすいですね。

まとめ

簿記にこれまで接してなかった方にとって、最初は参考書を読んでもちんぷんかんぷんかもしれません。自分もなかなか理解できない項目がありました。

でも、じっくり解説を読んで、仕分け問題を数多く解いていくと、確実に理解度が増していきます。大丈夫です。

是非、勉強期間を数か月単位と長めにとって、毎日毎日は無理のない範囲で、勉強を進めていっていただければと思います。