私の子どもは現在子ども向けのプログラミング教室に通っていますが、その教室経由で「GO SOZO TOKYO 2019」というイベントがあることを知りました。
今回のイベントでは息子が発表することはありませんが、今後の勉強を兼ねて実際にイベントに参加しましたので、その雰囲気や内容についてリポートしたいと思います。
子供向けのプログラミング教室に興味のある方にとって、是非参考にしていただけたらと思います。
Go SOZO Tokyo 2019イベント概要
Go SOZO Tokyo 2019とは次のようなイベントです。
「子どもたちが可能性を広げ、自信を持てる場」として、子どもたちが自分で作ったプログラミングやロボットを発表できるイベント。
発表者にはIT企業などの最前線で活躍するプロからその場でフィードバックがあるほか、中学生起業家や世界ロボットコンテスト(WRO)で世界7位に輝いた小学生によるプレゼン、特別なワークショップも開催されます。
日時や開催場所は次のとおりです。
- 【日時】2019年9月23日(月・祝)
- 【場所】ココネ株式会社(東京都六本木3-2-1)
- 【料金】一般来場は無料。発表者は参加費5,000円
- 【タイムスケジュール】
10:00-12:30 午前の部
12:30-14:00 昼休憩
14:00-16:30 午後の部 - 【公式サイト】
https://go-visions.com/gosozo_tokyo2019summer
当日は数百名の来場があり、大変にぎわっていました。
開催内容
それでは、GoSOZOの主な開催内容をご紹介します。
プレゼン発表
一人当たり3分程度で、自分が制作したプログラミング作品をプレゼンする企画です。
発表後、現役で活躍するプロのプログラマーからアドバイス等を受けることができます。
こちらがその様子です。
プロジェクターには、自分でまとめたパワーポイントの資料が映し出されています。
プレゼン企画への出場者には、幼稚園から中学生まで幅広い年齢層の参加がありました。
私が驚いたのは、発表内容であるプログラミング自体もそうですが、プレゼンするための資料作りや、実際のプレゼンがすばらしかった点です。
以下、私がすばらしいと思った点を列挙します。
- プレゼンの仕方や発表資料がすばらしい
- 発表内容(プログラミング)がすばらしい
- この場に参加しようという気概がいい
それぞれについて、少しずつ補足します。
①プレゼンの仕方や発表資料がすばらしい
一般的なプレゼンであれば、何を伝えたいのか明確にしつつ、構成となる骨組みをしっかりつくるのが大事だったりします。
正直、小学生にとってはその辺りハードル高いのかなぁ…と思っていましたが、なかなかどうして、3分間という短い時間の中で要点をしっかり伝えられている発表者が多かったです。
資料作りに関しても、実際のゲーム動画を組み込んだりと凝った作りのものも多かったです。おそらく各プログラミング教室の先生の協力のもと、まとめ上げてきたものと思いますが、「伝えたいことを、限られたスペースの中に分かりやすく収める」という経験は、今後の様々なことに生きてくるだろうなぁと感じました。
プロのプログラマーのみなさんからのアドバイスも、その辺りを褒めているケースが多かったです。
②発表内容(プログラミング)がすばらしい
プログラミングは”Scratch(スクラッチ)”をつかっているものがほとんどでした。
スクラッチとは、コンピュータが実行する命令ごとのブロックを、順番に組み合わせてプログラミングしていく言語で、子どもが最初に取り組むのに適しているとされる言語です。
こういった画面構成のものです。
そして、これらブロック型の言語を経験した中学生の中には、HTMLとJavascriptを組み合わせて作品を完成させている発表者もいました。
次のステップへ進んでいこうとするチャレンジ精神がみえてすばらしいなと思いました。
こうした、技術面もそうですが、作品のアイデアもバラエティに富んでいます。
ある小学5年生は、回転すしをテーマにしたゲームを作りました。回ってくるお寿司を釣りのように釣り上げるといった内容ですが、ある程度完成した時点でもっと変化をつけたいと考えたそうです。そこで”micro:bit(マイクロビット)”を活用して、実際の釣りのように画面の外から竿を振って釣り上げられるようにしました。
”ゲームは画面の中だけで完結する”という既成概念にとらわれない考え方に関心しました。
ちなみにマイクロビットとは、スクラッチなどを通じてプログラミングできる小さなコンピューターで、様々なことが実現できます。
③この場に参加しようという気概がいい
大勢の前で何かを発表するというのは、準備も大変ですし、緊張もするし、普通は避けたいのが本音だと思います。
先生から勧められた、家族から勧められた、自分で決めた…色々なケースはあると思いますが、こうやってチャレンジする姿勢がすばらしいし、この経験は大きいでしょう。
自分の息子もすこし刺激になったようです。
ブース発表
こちらは、自分で作った作品をあらかじめパソコンの画面に表示し、展示を行うという企画です。
各作品は来場者が自由に見たり、遊んだりできるようになっています。そして、各作品の場所には作成者がついていますので、色々説明を受けることもできます。
こちらがその様子です。
遊んでいる様子です。
作品自体は、プレゼン発表のものに勝るとも劣らないものも多く、日頃の努力の跡が十分感じられるものでした。
自分の息子は、来年このブース発表をしたい、といっていました。
プログラミングの学習も継続性が大事だと思いますが、目標がないとだらけることも多いので、取組の目標としても丁度よい企画だと思いました。
SOZOワークショップ
イベントでは上記の発表会の他、会場のあちこちで無料のワークショップが開催されていました。
こちらは親子で参加できるものも多く、小さめのお子さんが多く参加しているようでした。
例えば、小学生のお子さんがプレゼン、またはブース発表に参加する際、下のお子さん(弟か妹)も一緒に来場したとしても、あまり退屈せずに過ごせると思います。
ワークショップの企画内容は公式サイトをご覧ください。
https://go-visions.com/gosozo_tokyo2019summer
まとめ
子ども向けプログラミングイベント「Go SOZO tokyo2019」の概要と、主な企画である”プレゼン発表”及び”ブース発表”を中心に紹介させていただきました。
小学生へのプログラミング教育必修化を控え、プログラミング教育も盛んになっています。その動きを後押しするように、各地にプログラミング教室がとても増えています。
プログラミング人口が増えていく中、取り組んだ成果を発表する場として、このようなイベントが開催される意義はすごくあるなぁと感じました。
ブース発表の項でも触れたように、目標があれば取組に真剣さも増しますし、継続するためのモチベーションにもつながると思うのです。
お子さんに刺激を与えるためにも、次回参加されてはいかがでしょうか。